人気ブログランキング | 話題のタグを見る

□■男・大吉■□  ~生きてただけでラッキー! だから大吉!!~

daihappy.exblog.jp
ブログトップ
2014年 06月 12日

《71》続・暗闇の中で生きる

◎ココまでの過程◎
本日やっとたどり着いた退院日。
しかし退院前に、きつくて悲しい現実を新たに突き付けられていたのだった。
はじめましての方はコチラからどうそ⇒《1》 赤い猫
--------------------------------------------------------------------------
((前回のつづきです。どうぞ ↓↓↓))

花田先生が告げた、大吉の退院後の姿。

なんて命が感じられない状況なんだろう。
それは、花田先生がしっかりと大吉を診察した結果であって、決して悲観してだした
答えではないということは重々承知だ。
だけど、大吉の魂はそんなことを望んでいるの?
きっと違うはず。
私だって大吉をただ生かすために、助けたんじゃない。
大吉の命の、本来の輝きを取り戻してほしかったから支えたんだ。


大吉と出会って、私の心臓はなんどもつつかれ絞られ、スパルタに鍛えられた気がする。
だから私はやっぱり諦められない。
怖くても可能性にかけたい!
そう思った。


大吉の観察を細かくして、全力で守っていきます。
同時にリハビリもして、たくさんサポートをして、大吉がもっと健やかにのびのびとした
生活ができる状態になれるように努めていきたいんです。

私の宣言に、

「あっちゃんマンさんも病気なのに、そんなの全然感じさせないでいつも明るくしている。
大ちゃんに愛情をもって接していて、そんな人だから出会ったのかな」

花田先生はそんなことを言ってくれた。

大吉のご飯
《71》続・暗闇の中で生きる_d0139236_0402442.jpg


私の病気のことを花田先生から耳にしたスレンダーさんが、少し前に話してくれた話がある。
彼女の知り合いにも私と同じ膠原病の方がいるらしく、その方は障害のある猫ばかり3匹も
飼っているらしい。
スレンダーさんはその方のその状況について、「ほっとけないんじゃないかしら?」と
言っていたけれど、こうやって聞いてみると、そんな気がしてくるのだった。
大吉のこと、私も自分が病気だから余計にほっとけなかったのかな。
大吉の中の生きたいって叫んでいた部分を、敏感にキャッチしたのかもしれない。
だからきっと今も、諦められないのかもしれない。
静かな暗闇にぽつんとたたずむ大吉の中に、きっと失った光や自由を取り戻したいと
強く願う大吉が必ずいる。
病気だからと言って諦められるものばかりではないって、私も知っているから。

大吉の中の脳腫瘍。
そして奪われた視力、聴力、嗅覚。
それらの症状については、改善することはないというのが先生の見解だった。
しかし大吉にはまだほかの症状がある。
意識もぼんやりとしたままで、基本的に無反応。
自力で飲食ができないし、猫の習性であるグルーミングもしようとはしないのだ。
もし飲食に興味を持てるようになっても、頭を下げたり、体を柔らかく使うことができないので、
その症状の回復の見込みについては、先生もなんともいえない感じではあったけれど、
それって逆を言えば、伸ばした私の手が届くかもしれないということじゃないか…
だったらもう少し頑張ったっていいでしょう?
だって私はじたばたしたいんだ!
一通りじたばたあがきたい。

花田先生やスレンダーさんの言葉を聞いて、諦められない気持ちの悲しいほどの粘りを久しぶり
に味わっていた。

「これはエゴではない!」そう自分に言い聞かせる。
だってこれからは私が大吉の治療をしていくんだから。
なんの知識も資格もない私だけれど、これからは大吉と正面から向き合い、必ず症状を
改善させていくつもりだ。
これは夢や希望ではなく、私の生き方として。
諦められない気持ちを知っている仲間として。

頭の中で作戦を練り練りしていたら、あっという間。
大吉お疲れ様、我が家へ到着したよ。

鶴見さんが大吉の入ったキャリーバッグを下すと、肩にバッグの食い込み跡が
できて赤くなっている。
肩をさする鶴見さんを見て、やっとここまでこれたんだと胸が熱くなった。
大吉の命をここまで連れてくること、それはたくさんの人に支えてもらえたからこそ、
実現できたことだ。
大吉がここにいる。
命を落とすことなく、マイペースに光を放ちながら、確かにここで呼吸をしている。
これからはここで、大吉の命の重さを、私はもっともっと味わっていくのだろうと思う。
楽しいことも、しんどいことも、きっといっぱい。
よし、どんとこい!



072.gif写真をクリックしてくれたら喜びます^^072.gif
↓ランキングに参加中♪
大吉の命の姿を、多くの人に知ってもらえたらと思っています。
1日1回有効なので、良かったらポチッとして下さい。
にほんブログ村 猫ブログ 猫 闘病生活へ


by acchan-man | 2014-06-12 00:45 | 大吉の歩み


<< 《72》はじめてだけど、おかえり!      《70》暗闇の中で生きる >>